組み込みソフト開発でよく使われているTera Termのデフォルト設定値の変更方法を説明します。
背景
WindowsをホストPCとして使う場合に、ターゲットとのシリアル接続(UARTなど)にはTera Termを使うことが多いと思います。 このTera Termですが設定ファイルを修正することでいろんなデフォルト値を修正できます。 今回はボーレート(通信速度)と通信先(TCP/IP or シリアル)のデフォルト設定の変更方法を紹介します。 これにより、Tera Term起動時に毎回手動で設定していたものを自動化できます。
ボーレートのデフォルト値の設定
通常 Tera Termはデフォルトではボーレート(通信速度)は9600になっています。ですが、大抵の機器では115200に設定することが多いと思います(下図参照)。 機器を接続しなおすたびにこの設定をするのはめんどくさいです。そこで、このデフォルト値を変更して、手作業でボーレートを設定する手間を減らしたいと思います。

設定ファイル TERATERM.INI
Tera Termのデフォルト設定は
TERATERM.INIファイルに記載されています。このファイルは通常インストールフォルダに格納されています。
デフォルトではC:\Program Files(x86)\teraterm\TERATERM.INIにあります。
ボーレートの設定はこのファイルの310行目あたりにあります。
シリアル接続設定がまとめてあり、その中に「BaudRate」というパラメータがあるはずです。私の手元の環境では下記のようになっていました。
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このパラメータBaudRateを、9600から115200に変更すればOKです。上書き変更しても良いですし、今の設定をコメントアウトしてから追記しても良いです。
コメントアウトは行の先頭に;を入れればOKです。下記の例では従来の9600設定をコメントアウトし、その下の行に新規に115200に設定する行を追加しました。
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この状態でTera Termを起動すれば、ボーレート(速度)のデフォルト設定が115200になっているはずです。
デフォルト接続をTCP/IPからシリアルに変更する
上記のボーレートのデフォルト値の変更だけでもそれなりに便利にはなるのですが、さらに便利にしたい人向けに補足します。 「Tera Termは主にシリアル接続に使っていてSSHとかには使わないよ」という人向けです。
Tera Termを起動すると、下記の赤枠のようにTCP/IPの方にチェックが入っていると思います。
これをいちいち「シリアル」にチェックしてからさらにCOMポート番号を選ぶというのは面倒です。
そこで、デフォルトでシリアル接続かつ特定のCOMポート番号に接続するようにします。
すでに述べたように、Tera Termのデフォルト設定は
TERATERM.INIファイルに記載されています。このファイルを修正します。
TERATERM.INIの設定箇所
ポート番号の設定はTERATERM.INIの310行目あたりにあります。デフォルトは1なので、今回は6になるように設定してみます。
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次に、接続先をTCP/IPからシリアルに変更します。これは、TERATERM.INIの130行目あたりにあります。
Portというパラメータがそれです。デフォルトではtcpip となっていますので、これを serialに修正します。
下記に修正例を示します。
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これで、デフォルトでCOMポート6(ボーレート115200)に接続しに行くようになります。
まとめ
今回は、Tera Term起動時に毎回設定をする手間を省くためにTERATERM.INIの設定方法をご紹介しました。今回紹介したこと以外にもいろいろと設定ができます。例えばウィンドウを透過にしたり、なんかもできます。皆さんの相棒として手に馴染むようにどんどんカスタマイズしてみていただければと思います!
本のご紹介
Tera Term のメンテナの平田豊さんが本を出版されました。 不肖私めも帯にコメントを書かせていただきました。